保湿美容液にはどんな保湿成分が含まれているのでしょうか。
ニキビケアの保湿美容液には、さまざまな成分が保湿成分として開発されています。
保湿成分の中でも特に保湿力が高く、湿度がどんなに下がっても水分をしっかり保つことができるのはセラミドという成分です。セラミドは人間の肌にもともと存在する成分ですから安全で、敏感肌の人も安心して使うことが出来ます。
本物のセラミドには、「セラミド3」「セラミド10」などと言うふうに、数字が書き添えられています。本物のセラミドは肌にうるおいをあたえると同時に、肌のバリア機能を高め肌荒れを防いでくれます。
セラミドではない角質細胞間物質で、セラミドと似た効果を期待して使われているものには、スフィンゴ脂質、水素添加大豆レシチンやステリアン酸コレステロールなどがあります。しかしこれらは本物のセラミドに比べるとその保湿力は劣ります。湿度が下がってもかなり強い保湿力がありセラミドなどより比較的値段が安いため、ボディ用やハンドクリームにも使われている成分もあります。
真皮にもともとある糖の一種で、水分を蓄える力があるヒアルロンサン酸、真皮の繊維成分で保湿力があるエラスチン、医薬品にも使用されているヘパリン類似物質などがそれにあたります。コラーゲンも真皮では弾力を保つ成分ですが、化粧品として肌に塗ると保湿成分となります。
その他にも、保湿力はあまり強くありませんが、使用感が良いため化粧水によく使われるものに、アミノ酸や尿素、ピロリドンカルボン酸といった天然保湿因子があります。
プログレングリコール、グリセリ、ブチレングリコールなども揮発しないアルコールで吸湿性にすぐれているので、化粧品の保湿成分に多く使われています。
油分も古い発想ではありますが、化粧品の保湿成分として使われていて、ワセリンなどのミネラルオイルや、アボガドオイル、オリーブオイル、米ぬか油、ホホバオイルといった植物油がそれです。
ミンクオイルやスクワランオイルなどの動物油、石油由来の精密度の高い炭化水素類の混合物でロウのような質感をもつ、ホワイトミネラルオイルとよばれる流動パラフィン等の油分も化粧品の保湿成分として使われています。