洗顔と洗顔料について

洗顔をする女性

クレンジングは肌に負担が大きいので弱めにして、洗顔はしっかりと行うことが望ましいのですが、逆のことをしている人がたくさんいるようです。

洗顔の目的は皮脂をしっかりと落とすことです。

洗顔後も肌に皮脂が残ると、それは酸化し過酸化脂質に変化します。そしてこれがシミやシワの原因になってしまいます。

皮脂はしっかりと落としたほうがよいのですが、いろいろな強さの界面活性剤がまぜられた洗顔フォームなどのぬるぬるした感触になれてしまっている人の多くは、石鹸での洗顔後の肌の突っ張ったような感じが肌に悪いのではないかと思っています。石鹸による洗顔後の突っ張るような感じは、石鹸の脂肪成分が水中の金属イオンと反応して起こるもので、これは肌を守る役割もしていて、決してはだに悪い事ではありません。洗顔後肌に突っ張り感があるくらいのしっかりと皮脂が落とされた感じを肌と手の感触で覚えておきましょう。

酸化してシワやシミの原因になる皮脂は、1日に2回くらい洗顔して落としたいものです。皮脂を落とすには石鹸だけで十分なのに、うるおいを残す弱めの洗顔料や、ビタミンCやヒアルロン酸を配合したもの、メラニンも落とすことができるなど、多機能型の洗顔料が市販されています。

弱めの洗顔料を使う人は、皮脂をしっかり落としてしまうと、肌が乾燥しシワになると思っているようですが、それは間違いです。肌の潤いを保っているのは、皮脂ではなくセラミドなどの保湿成分ですから、皮脂を落としても肌が乾燥しすぎることはありません。それどころか肌に残った皮脂こそが肌荒れや肌の老化の原因になるのでしっかり洗って、その後しっかり保湿することが大切です。

洗顔料の選び方と正しい洗顔方法

ビタミンCや、メラニンを落とす成分など色々な物を配合した洗顔料については、基本的にはすすいだ時にほとんどのものが洗い流されてしまうため、その効果はあまり期待できません。中には酵素洗顔料のようにすすぐときに働く成分もあり、有効なものもありますが、洗顔料はできるだけ、皮脂を落とすためだけのシンプルなものを選びたいものです。

では洗顔料は、どんなものを選べば良いでしょう。

クリーム、液状、粉、泡などさまざまなタイプのものが市販されていますが、固形石鹸がおすすめです。クリームタイプの洗顔フォームや液状のものはついつい使いすぎてしまったりしますが、固形のものはそういう心配がありません。そして一般的には固形石鹸が1番添加物が少なく肌のトラブルを起こしにくいといえるでしょう。お湯と固形石鹸で普通に洗うだけで、汗も汗が蒸発した後の塩分やタンパク質なども全てきれいにおちてしまいます。

オイリー肌の人は浴用石鹸で洗顔しても大丈夫ですが、乾燥肌やノーマル肌の人は、洗顔用の石鹸から、自分の肌に合ったものを選びましょう。また、肌は弱酸性ですが、だからと言って洗顔料を選ぶときに弱酸性にこだわる必要はありません。何故なら水道水が中性なので、どんなもので洗っても、すすいだあとの肌は中性になるからです。そしてしばらくすると肌は自然に弱酸性にもどる性質をもっています。

最後に石鹸での洗顔の方法ですが、決して肌をごしごしとこすらず、たっぷりの泡で優しく洗うようにしましょう。まず顔を軽く濡らし、石鹸を手早く泡立てます。TゾーンからUゾーン、そして皮膚の薄い目元口元へという順番に、泡をのせて指の腹で軽く泡と汚れをなじませていきます。最後に顔全体をさするようになじませたら、ぬるま湯を手ですくい、数回顔にかけて洗い流します。絶対に顔をこすらないように気をつけましょう。顔を拭くときもタオルで軽くおさえるようにしましょう。

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