敏感肌とホルモンバランスについて

鏡を見る敏感肌の女性

敏感肌の主な原因は、肌のバリア機能の低下によるものです。肌が乾燥すると、肌を守ってくれるはずのバリア機能が低下して、肌の内部の水分はさらに蒸発しやすくなってしまいます。そうなると、外部からの刺激に対する抵抗力も低下し、痒みや炎症も起こしやすくなりがちです。いつも使っている化粧水やファンデーションのスポンジなどに、刺激を感じてしまうといった敏感肌に悩む女性も少なくありません。

肌トラブルが、それまで全くなかった人でも、更年期や、更年期が近づく頃になると、急に肌の状態が不安定になり、敏感肌状態になるという人が多くなります。肌はホルモンバランスの影響を大きく受けるため、若い人たちでも、ホルモンの崩れから敏感肌に傾くことがあります。敏感肌の状態になっているときは、十分に保湿ケアをして、肌をいたわりましょう。肌が不安定なときには、新しい美容液やクリームを試したりせず、基本のスキンケアを大切にしたいものです。

肌トラブルの1つに生理中の陰部の痒みもあげられます。この原因には、紙ナプキンの合成繊維の肌への刺激や、通気性の問題が考えられます。経血量が多くない時には、肌に優しく、通気性の良い布ナプキンを試してみるのも良いでしょう。

肌バリアが低下している時には、食生活で身体の中から肌を変える試みもおすすめです。肌のバリア機能を高め、代謝も良くしてくれるのは、ウナギやサンマ、マグロにレバー、かぼちゃやマイタケなど、ビタミンAやビタミンB2、B6を含む食材です。肌のために取りたい油には、月見草油などに含まれるγリノレイン酸がありますが、食品からは摂取しにくいため、これはサプリメントで摂取するとよいでしょう。背の青い魚に多く含まれるEPAやDHA、菜種油や大豆油、シソ油やエゴマ油に多く含まれるαリノレインも肌に良い油です。また大豆製品を中心にサツマイモなども体に良い食品です。緑茶やポリフェノールを含むものなど、女性ホルモンのバランスを整える食材も上手く組み合わせ、食生活でからだの内部から肌に働きかけてみましょう。

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