ホルモンバランスの乱れ|女性の男性化

壁にもたれる女性

現代社会において、男性と同じように働く女性はとても多くなりました。他人との競争、時間との競争の中で、日々長時間仕事をしている女性は、精神的に興奮状態である時間が長くなり、男性ホルモンが通常より活性化してしまい、男性化しやすくなるのではないかと考えられています。しかし女性が男性化するのは、女性が男性のように働いているからではありません。

もともと女性の体内にも男性ホルモンが分泌されていますが、女性ホルモンが正常に分泌されているときは、男性ホルモンよりもこれが優位に働くため、女性が男性化することはありません。しかし働き過ぎると、生活が不規則になったり、ストレスが溜まったり、常に興奮状態になったりして、女性ホルモンのバランスが乱れ、分泌量が減少し、男性ホルモンとのバランスが崩れてしまうのです。その結果、男性のように、薄毛になったり、産毛が濃くなってヒゲが生えてきたり、すね毛が濃くなったり、皮脂が増えて体臭が脂っぽく変化してくるなど、女性ホルモンよりも、男性ホルモンであるテストステロンの働きが強く現れることになるのです。

競争の激しい職場で働いている人は、交感神経が常に優位に働いていますから、一日の終わりにはきちんと気持ちを切り替え、体をゆっくりと休めるようにましょう。そしてなるべく働き過ぎず、休日には仕事のことは忘れて、ゆったりと散歩をするなど上手に気分転換しましょう。

また食生活を見直し、良い睡眠を十分に取り、ストレスを溜めないよう気を付けて、ホルモンのバランスが崩れないよう心掛けていれば、男性と肩をならべて働いていても、心や身体が男性化することはないのです。

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