何故か肌が脂っぽくなって、ニキビができたり、メイクがうまくいかない、普段に比べて眠気が強いなどという時期があったら、それは生理前かもしれません。生理前はプロゲストロンの分泌が増し、体は水分や脂肪分を蓄えようとするため、どうしても甘いお菓子が食べたくなったりして、それまで順調だったダイエットも、この時期は上手くいかないものです。これは女性ホルモンの影響ですから、無理をして頑張っても、ストレスを溜めてしまうばかりで、良い効果は得られません。スキンケアやダイエットを、効率よく、効果的に実践するには、生理周期による肌の状態や、体全体のコンディションの特徴を意識することが大切です。

生理前が一番デリケートな時期

一番身体がデリケートになるのは生理前です。生理前は頭痛なども起こりやすく、体は重く感じられます。プロゲステロンの分泌が増えて、生理中の出血によって起こる体の栄養不足を補う目的で、身体は、水分や脂肪分を蓄えようとします。このため、生理前はむくみがでやすく、体重も増えるのです。この時期はダイエットを頑張っても効果は出にくく、ストレスを感じるばかりでしょう。でもこれが、生理周期による女性ホルモンの影響だということを理解していれば、生理前のダイエットは控えて、むくみの出やすい時期だから、マッサージをしたり、便秘にもなりやすい時なので、食物繊維を多めにとるなど、自分の身体を効果的にサポートできるのです。

生理前の肌も、プロゲストロンの影響で、紫外線に敏感になるため、しみやそばかす、ニキビや吹き出物もなどもできやすく、良い状態ではありません。肌の状態が悪くても、それは女性ホルモンの影響によるものですから、ストレスを感じないようにして、洗顔などで清潔に保ち、肌の乾燥にも気を付けるようにしていればと良いのです。

生理中は心身を休める

生理中は体がだるく、体温も低下しています。生理中は経血により、体に蓄積された毒素を排出できる大切なときですから、心身をゆっくり休めましょう。生理の直前は血行が悪くなり冷えやすので、足浴手浴などで身体を温めることも大切です。この時期の女性は、血行不良のため顔色は悪く、肌は最も敏感になっています。新しい化粧品を試したりするのは禁物です。パーマやカラー、シャンプーなど薬剤を使うこともなるべく控えたほうが良い時期です。

排卵期は心も肌も調子の良い時期

生理が終わり、排卵日にかけての女性の体は、新陳代謝が良くなり、むくみや、過剰な食欲も収まりダイエットには最適な状態となります。エストロゲンの影響により、肌には弾力がでてきます。脂肪分や水分のバランスも整い、艶やかな肌になってきます。この時期に新しいスキンケア用品などを、試してみるのが良いでしょう。

排卵期は体も心も穏やかで、肌も最も調子のよい時です。また巡ってくる、生理前のプロゲストロンの分泌が盛んになる時期に備えて、肌の調子を整えるようにするとよいでしょう。

このように、生理周期によって、肌や体調は変化しています。そのため、ダイエットやスキンケアも、頑張れば効果のある時期、頑張っても無駄な時期があることが分かります。そのことがきちんと理解できていれば、、ストレスをあまり感じることなく、とても効率よく、効果的にダイエットやスキンケアを行うことが出来るでしょう。