肌に良い睡眠について

ベッドで眠る女性

肌のために良い事とは何でしょう。

大半の人は野菜ジュースやビタミン剤、コラーゲンなどを飲むことや、水を飲んで汗を出すことだと思っているようです。しかし実際に肌のために必要なのは規則正しい睡眠や適度な運動、そして本当の意味で身体に良い食事なのです。こういった身体の内面から綺麗になるために必要なこと、内面美容に目を向けましょう。

美容と健康にとって大切なものは睡眠、食事、運動の3つです。

その中でも特に重要なのは睡眠です。慢性的な夜更かし、睡眠不足は肌だけでなく身体や心にも悪い影響を与えてしまいます。睡眠不足になると、血糖値が上がり糖尿病の原因になったり、睡眠不足だと食欲抑制ホルモンが減少し、肥満の原因になったりします。また睡眠不足は免疫低下をまねき、その結果風邪を引きやすくなったり、ニキビやアトピー性皮膚炎が悪化してしまったりするのです。

人間の脳は朝、日光を目に受けてから、14時間後に睡眠に入るためのメラトニンなどのホルモン分泌がはじまるようにできています。ですから睡眠ホルモンの分泌が高まる時間に合わせて寝るのが理想的です。一般的に深夜0時までに寝るのが肌に良いと言われるのはこういう理由からなのです。

さて肌は約4週間のリズムでターンオーバー(新陳代謝)しているのですが、この肌の再生は主に睡眠中に行われているのです。起きて活動している間、脳はたくさんのエネルギーを消費するため、血液は脳に集まります。睡眠に入ると、血液は肌や内臓にまわり、酵素や栄養分を送り込み、組織の再生や修復が行われるのです。

睡眠中は深い睡眠と浅い睡眠(レム睡眠とノンレム睡眠)が1セットになってそれが繰り返されるのですが、睡眠に入ってはじめの3時間が重要で、このとき成長ホルモンの分泌がもっとも高まるといわれています。この成長ホルモンが肌を生み出す重要な働きをしているため、睡眠不足だと肌の再生が損なわれ肌荒れの原因になったり、肌の老化を早めたりするわけです。

睡眠不足の影響は歳を重ねるとますます肌に現れやすくなるため注意しましょう。最低でも1日6時間の睡眠を取るようにし、睡眠不足の日は午後に1時間程度の昼寝をしましょう。睡眠時間が確保できない場合には、肌や健康のため、短くても、深夜0時から5時までというふうに、早く寝て早く起きてとる睡眠の方がよいでしょう。また1度にまとめて睡眠をとる寝溜めは睡眠リズムを狂わせてしまうのでよくありません。

女性は特に、美肌を守るための食事ばかりを重視する傾向がありますが、睡眠のほうが肌に大きく影響が出てしまうものです。普段の睡眠を十分にとるよう心がけ、身体の中からきれいになりましょう。

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